YELL~あなたへの応援歌♪2022Track.5 『25歳の君へ、54歳のあなたへ ~私は恐れず会計業界の採用戦略に異議を唱えます~』
今日は4月30日、宮古島行きの機内にて5月のコラムの執筆をスタート。
明日アップするのだから急がないと、なのでこの2時間半のフライトを有意義に使います。
このゴールデンウィークは南の島で3泊4日の骨休め、って言ってもPC持ってるし夜は仕事しちゃうんだろうなと思いつつ、昼間は仕事せずゴルフやドライブやローカルフードを堪能してきます。最近、嫁もゴルフを始めたので旅行行くのもまたひとつ楽しみが増えました。
さて今月は昨月の『私は生保業界を人で支援します』の続編、『私は会計業界を人で支援します』について少し話していきます。
私の起業の想いはお世話になった保険業界と会計業界を支援すること、そして採る×育てる×評価する、これに携わることが私のキャリアの集大成だと考えています。
この3月から保険業界と会計業界に特化したスカウトメールを始めてみました。
元々創作意欲が高いので書くことも苦にならず、またどうしたらレスがあるのかを試行錯誤するのが楽しくて仕方ありません。
と言うことで会計業界を希望する求職者向けにいくつかスカウトメールをしてみました。
そうすると保険業界よりもレスが多いんです(驚)でも蓋を開けてみると、40歳半ば、イヤ50歳近い方からのレスばかり…、で、ふと気づいた!『俺、年齢制限かけずにやってたよ(汗)』『転職回数も無制限だった(笑)』『地域も選択せず全国だった(苦笑)』って私らしいチェック不足で多くのみなさんにレス頂きました~感謝~
でもせっかくのご縁、信頼して返信を頂いた責任感と元来の世話焼き気質からレス頂いた求職者と4月から面談し始めました。
会計業界は実務経験2年以上、できれば課目合格者、少なくとも簿記2級取得者、そんな条件が最低条件。
でもそんな人市場に流通してる?イヤイヤ私の認識だと全くいないはず。
事実、多くの先生から「杉山さん、良い人いたら紹介して」これが先生たちと会う度にされるお願い事。でも本音、そんな人いる訳ないし、なんです。
私は密かにこんな思いももって会計業界へ人材紹介をしたいと考えているのです。
顧問先の経営者とコミュニケーションが成り立つ人材を送る、顧客開拓ができて数字が読める営業マンを送り込む、そんなことで会計業界の変革の一役が担えればと。
私のお付き合いしている先生にこんな先生がいます。
「ウチみたいな零細事務所にいい人材なんて来るはずがない、口開けて待っていても広告費が嵩むばかり、みなBIG4に入社してしまう時代、だからなんか考えなきゃならない」
そんな先生が始めた未経験の採用。
元舞台俳優、元パチンコや店長、元ボクサー…社員のみなさんは「先生勘弁してください、教えるのも困るのも私たちなんですから」でも先生は諦めなかった。
やがて事務所の中核的な存在に成長し、やがて舞台俳優はBIG4に転職して行ったそうで「いやぁせっかく育てたのに寂しいばかりで残念」と言う先生にはどこか未経験者を育てた自信を感じました。これならレッドオーシャンでなく、ブルーオーシャンで戦える。
元ボクサー、彼を入社間もなくクライアントに連れて行ったら社長からひと言「先生、コイツを俺の担当にしてくれ、俺が育てるから安心してくれ、コイツいい目してるもん」この社長の心意気に拍手、でもそうだよな、と私は驚きも感じない。
『だってコミュニケーション能力と覚悟が違うからね』
『数字が好きの前に人が好きでなければ会計事務所の仕事が務まる訳がない』
『ファシリ能力と質問力、これがあれば未経験者でも会計事務所で通用する』
このコラムをお読みの先生がいれば、何か感じて欲しいなぁと。
『先生、外部環境を見定めて手を打つのはビジネスとしては当たり前ですよ!!』
『取れない取れないって工夫と覚悟がないから取れないんじゃないんですか!?』
『手を動かす仕事が益々減り、コンサルに力入れたいなら、先生、採る人が違いません??』
これから先こんな言葉を辛辣ながらも伝え続けて会計業界が変わればいい、怒鳴られてもなんでも構わない、いつかきっとわかってくれるはず、そう気が付いてくれる日まで諦めずブレず挫けずに先生方と対峙していきたいと考えています。
未経験エンジニアを採用した先生、その社員さんはなんと採用後4年で税理士登録。
未経験スポーツライターを採用した先生、その社員さんは科目合格積み上げている。
もっとこんな話、聞きたくないですか???(笑)
実は今求職者を数名抱えています。
正攻法ではダメなのはわかっていますが、何とかしてあげたいと思っています。
中国から日本へ留学、大学卒業後貿易実務を14年、帰化も果たした47歳女性。
会計事務所で中国とビジネスしているのならばどうですか?私が見る限りコミュニケーション能力は相当高い、そしてやる気と覚悟に満ち溢れていますよ。
大学卒業後3年間プロミュージシャンを目指したものの諦めて就職、立て続けに2社倒産の憂き目に、そこで一念発起し学校に通い簿記1級を取得、生活もあるので止むを得ず就職したが、中小企業を資金繰りから救う仕事を最後のキャリアにしたい45歳。
全国どこでも入れて頂けるならば丁稚でもなんでも構いません、と覚悟が違う。
彼には私がお付き合いしている先生方のホームページと私が先生方と対談している動画を送りました。彼からこんな返事が「私は50事務所落ちました、でもその中にこんな感性の先生方は1人もいませんでした、私の勉強不足です、会計事務所ってこんなに違いがあるんですね」気づいてもらって良かった。
私は幸いに税理士と言ってもアントレブレナー精神を持つ先生、会計業界に問題意識を持っている先生、会計業界を変えたい、そんな強い思いを持つ先生方とお付き合いができています。
なので求職者に教えてあげたいのです。
会計事務所は全国に30000事務所余りあり、なんと先生の平均年齢は70歳を超える突出した古い体質の業界。証券会社の営業マン出身で税理士事務所を開いた先生もいれば、大学を出てお父さんの事務所を引き継いで働きながら資格を取得した先生もいます。
顧問先を持たずに事業承継のコンサルティングに特化している先生もいれば、税務申告や記帳代行こそ税理士の本来業務と一切それ以外に手を出さない先生もいます。
だから良い悪いでなく求職者側もしっかり事務所の特性を見抜いて、どんな仕事がしたいのかを考えて、就職して欲しいのです。
実務経験もピンキリって先生自身が知っているはず、簿記二級確かに重要だけどMAS監査ならばそんな必要なくないですか?課目合格者7年はかかると言われるこの業界、優秀な人もどんどん年老いて行ってしまいます。
『実務経験2年以上、できれば課目合格者、簿記二級必須』
この言葉が会計業界の求人欄から消える日を私は楽しみにして求職者の支援を続けて行きたいと考えています。
おー、今日は熱苦しい分、長かった、失礼しました(汗)
さて、フライトは残り、1時間余りです。
皆さんもよいゴールデンウィークをお過ごしください。
~つづく~